ether2klyのブログ

旅行記が主になると思います。

海路でアフリカ大陸(スペインーモロッコ)

どもども。えーてるです。

 

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サムネ



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ある日突然

 

アフリカに行ってみたい!!

 

と漠然と思ったんです。皆さんも思ったことありませんか?ありますよね?

そう、あるんですよ。

 

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なのでアフリカ大陸に足を踏み入れることにしたのである。社会の犬(2024年4月より新卒社会人の筆者)になるまでに一度は行っておきたいな~となった次第である。

以前、初めてヨーロッパを訪れた際は、鉄路でトルコからブルガリアへと抜けた。詳細はこちら

飛行機だと一瞬で着いてあっけない感じがしてしまうというだけで、初めて行くときは飛行機以外でなるべく行きたいなぁ、と謎の矜持があるだけではあるのだが。

他大陸と近く、訪れるのが無難そうな国として、エジプトやモロッコを考えた。今回はジブラルタル海峡を抜けて、スペインからモロッコへ抜けることを目的とした。

 

アフリカとヨーロッパを繋ぐ海路でチュニジアアルジェリアなども行けるが、今回はかなり陸と近いモロッコを選択。当時の私にはなんでかモロッコ以外の発想がなかった。陸路でエジプトもあるが、その隣国はイスラエル。ちょっとこれは現実的ではない。てなわけでスペインからモロッコへ行くことを敢行。

スペインからアフリカ大陸に渡るには様々な港がある。実はスペインはアフリカ大陸に飛地(セウタとメリリャの2都市)を持っており、そこに寄港してから陸路でモロッコ入国も考えたのだが、アフリカ大陸に上陸してなお、まだヨーロッパの国に居るというのはアフリカ大陸に上陸した感がない気がして、今回は素直にモロッコの都市に着く船に乗ることにした。

ダイレクトフェリーズ等で調べると、アルヘシラス(Algeciras)からタンジェ(Tangier)行きの船が毎時一本とそれなりの頻度で出ているのだが、行き先をよく見るとTanger Medと書かれている。これはタンジェ新港であり、市街からだいぶ離れているのだ。以下に図を記す。

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アルヘシラスから出る船は、セウタかタンジェ新港にしか着かず、新港からタンジェ市街に行くには鉄道(動いているのか定かではない)か、バスがあるらしいが、山道を1時間ほど走る様子。アルヘシラスの向かいにあるイギリスの海外領土ジブラルタルからもタンジェに行く船があるが、これも新港行き。

一方でタンジェ市街にある旧港(Tanger ville)(わかりやすい説明のため、旧港としているが、今も普通に使用されている)は、アルヘシラスより更に南に行ったタリファ(Tarifa)という街からしか船が出ていない。

ここでどうするか迷うわけだが、モロッコよりスペインの方が治安も良く(イメージ)、情報もある。よってタリファからタンジェ旧港の方を目指すとした。

運行会社のFRS(Förde Reederei Seetouristik)のページを見ると、耳寄りな情報が。

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要約すると、アルヘシラスからタリファまではバスでの無料送迎サービスがあるよとのこと。これがネット購入でも送迎バスに乗れるのか定かではなかったため、鉄道と違って船満席はまずないだろうと思い、現地で切符を購入することとした。

 

2023年の末、KIX→PEK→MADと北京乗り継ぎでマドリードへ。一泊した翌日からどうぞ。

 

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マドリードより南下

 

ロッコに行ける船はアルヘシラス(Algeciras)という街から出る。まずはそこを目指す。

 

走りながらジャパネットたかたのロゴに似てるなぁと思いながら撮ったヤツ



早朝0725アトーチャ(Atocha)発の列車。マドリードにはターミナル駅が複数あり、行く方角によって発車駅が異なるので注意。絶妙に路線網とホステルの場所が悪く、地下鉄の駅に行くもなぜかシャッターが降りていたので、結局2kmほど小走り。何分前かに改札締切とかもあるし不安だから早めに行ったが、杞憂だった。だがしかし、切符売り場は早朝で閉まっていたため、Web予約して正解。Renfeの公式サイトからポチポチして購入。印刷はせずに、pdfだけ保存していた。

アトーチャ駅は構内に植物園があるというブッ飛んだ駅

 

手荷物検査後、列車毎にホームのエスカレーター前で改札が行われており、中国の鉄道に似たものを感じた。

乗るのはAVE(新幹線的な)のグラナダ行き




AVEという高速列車に乗り、南下。この列車はグラナダ行き故、途中なんもない乗り換え駅で乗り換え。10分乗り換え予定が5分ほど延着したので乗り換え列車も遅れて発車した。その後もなんやかんや遅れ、アルヘシラス1248予定だったが着いたのは1325くらい。

途中短い3両編成に乗り換え、アルヘシラスに到着。





まずは明日乗るフェリーの切符購入と下見も兼ねて港へ。セウタ行きとタンジェ行きは頻繁に出ている。日数に余裕があればセウタからモロッコ国内に行こうと思っていたのだが、そこからの移動が面倒だと考え断念。


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切符はゲートを通り直進、奥の右側にある場所ですぐに買えた。明日の朝イチのタリファまでの無料送迎バスは、アルヘシラス港のバスターミナル(写真2枚目の左側のあたり)から出るよと言ってくれた。まあバスの先頭にFRSと掲げているようなので大丈夫だろう。0530には来てね、と券面に書かれた。あれ、ネットだとバスは0545発と書かれていたが...?とりあえず半にはつけるようにしておこう。タリファ発は0700。運賃は40€(≒6400円)

 

券面は航空券のような感じでバス送迎サービス券と2枚綴り。券面は隠すとこ多くて面倒かったので割愛。




 

ジブラルタル


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無事切符を買えたので、ジブラルタルまで軽く散歩。駅前のバスターミナルのM-120バスに乗ればOK。2.5€

国境のそばで降ろされ、徒歩でイミグレへ。

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シェンゲン圏にされる云々の話もあったようだが、パスポートコントロールはしっかりあった。ヌルッとスペインを出国しジブラルタルへ。ジブラルタル側の入出国スタンプは特になかった。

 

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市街へ赴くにはなんと空港の滑走路を渡る必要がある。信号機が赤になるともちろん飛行機が往来するわけだが、この日は飛行機の姿は見当たらず、閉まる気配はなかった。

 


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イギリスだが例外的にここでは右側通行。ナンバープレートも本土はGBだがここはGBZ。

街を軽く散策するも、クリスマスだからか店が殆ど閉まっており、郵便局から手紙を出すことはできなかった。残念。

 


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ロープウェイも動いている気配がなく、歩いて登山する気も起きず、軽く市街を散歩するだけで終了。

 


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フィッシュ&チップスだけ食べた。滑走路を歩いて戻り、バスに乗りアルヘシラスへ。

 

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中途半端な時間にフィッシュ&チップスを食べたため、あまり腹が空いておらず、ケバブ屋で軽く。インド出身だという店主と仲良くなった。安価なのにかなりボリューミーで、二郎系食べた後並に満たされてしまった。軽く追加でキャッシングでユーロ錬成をし、特にめぼしい観光スポットもないので宿へ。

 

宿わかんなさすぎ事件

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予約した宿への住所へと向かうが、ホテルの案内が一つもない。どういうことだ?と思いながらagodaに電話をかけても何もなく、予約連絡先のgmailへ連絡をすると、すぐに連絡が届いた。どうやらWhatsAppの登録をして、この番号に連絡しろとのこと。登録をするとメッセージが届く。パスポート番号とかを指定されたフォームに書くと、一見ただの家に見えた住宅の扉が開く。オートロック、個室の鍵はキーバンカーで管理されていた。事務員不在の遠隔ホテルのようだ。ストリートビュー見ても何もなかったし、実際ホテル的な掲示は一切なく、隠れ家化していた。旅人が宿探しを現地でしても、このホテルを見つけ出すことは不可能である。宿なき子になると思った~

何はともあれ一安心。翌朝は早いのでM-1の再放送でも見て徹夜するか悩んだが、読み込めなかったので素直に就寝。

 

 

0430に起床。化粧してコンタクト入れて5時過ぎに宿を出て、アルヘシラス港へ。

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0530に来いと言われたが、結局ホームページ通りの0545に出発した。余裕を持ってこのくらいに来いよ!ってやつか。フェリーのチケットを見せればOK。タリファまでの無料送迎バスに40分ほど揺られ、到着。


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イベリア半島最南端の街。外は真っ暗でやることもなく、そのままパスポートコントロールを通過、スペインを出国し船へ。車も載せられる船で、中くらいのサイズ。以前乗ったレスボス-アイワルクの船よりは大きい。詳しくはこちら


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未知なる都市、アフリカに行くということでワクワクしていた。

 


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中は食堂のような空間。カフェもあった。

7時に出航。そして間もなく、アナウンスが鳴った。

どうやら船内にパスポートコントロールがあるようで、手続きを済ませろとのこと。そういうパターンもあるのか。入管審査の人件費削減とかも兼ねてるのかな。

 

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ロッコアラビア語が主だが、元々フランスの植民地の影響か、フランス語もメジャー。アラビア語は右から左に読むため、入国カードの両側に説明が各言語でされていて感心した。


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指定された入国カードに必要事項を書き持っていくと、スタンプが押され、加えて謎の英数字が書かれた。これは宿泊の際に必要らしい?正直書かれた字が汚くて私には識別できなかった(私の字も汚いのはさておき)が、大丈夫だろうか?笑

せいぜい1時間くらいの航海な訳だが、まだ日も登っておらずやることもなく、呑気にTwitterをしていたと思う。

 


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8時すぎタンジェ港に入港。スペインとモロッコは同じタイムゾーン故、時差はない。降りたらアラビア語の標識が。うひょ〜全く分からん。モロッコアラビア語とフランス語の案内がデフォのようだ。港は多言語表記だからか、上記二つに加え英語とスペイン語の記載があった。フランス語は軽く挨拶程度はduolingoで学習した(これは企業案件ブログではない)が、英語と発音が違いすぎて難しい。アラビア語は論外。まず右から左に読む時点で違和感がすごい。そして全ての文字が同じに見えてしまう。

 


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港にパスポートコントロールのような空間はあったが、船内に切り替えたことにより今は使用されていないのだろうか?

 


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港のBank of AfricaのATMで500DH(≒7500円)ほどキャッシング。請求を見たら手数料が110円引かれていたがぼったくり両替より安いものだろう。

 


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こうして私は初めて、アフリカ大陸に降り立った。薄茶色の建物が多いと思ったが、それはメディナ(旧市街)で、大通りはそれなりの高さの建造物が多く立ち並んでいた。しかし、ヨーロッパの景色では決してなかった。通りに古くからの建物のような西洋建築は見当たらなかった。ちなみに鉄道駅までは3,4km歩けばつく。モロッコ編をブログに認めるかは未定。

 

 

いかがだっただろうか。日本国籍ならモロッコはノービザ渡航ができ、気軽にアフリカ体験ができることであろう。次回訪問時は西サハラあたりに行ってみたいものだ。

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おわり