どもども。えーてるです。
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自己紹介:はてなブログを開設してみました - ether2klyのブログ
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皆さんは空き時間、何をしているだろうか?
私はツイッタラー(死語)なので、Twitter(現:𝕏)ばかり閲覧している。時は2023年、11月5日の20時半。私は海外旅行の最終日前日の最後の晩餐を、東方餃子王なるハルビンの飲食店で、呑気にTwitterを眺めながら飯を食べていた。調子乗って頼みすぎて永遠に餃子ウェーブが終わらず、苦しくもあった。
トラブルは突然に起こる
海外にいるフォロワーの、飛行機が4時間遅れのお知らせが来た!的なツイートを見かけ「4時間は地味にダルい、可哀想~」とか思いながら、一応自分のも確認しようとGmailをなんとなく開く。私は翌日の11/6、朝10時の便でハルビンから成田に帰国する予定であった。現在は帰国前最後の晩餐中なわけで、これで運休ですとか言われることは流石にあるまい。万が一言われたとて、普通に出費嵩むしピンチだし笑えたものではない。流石にないとは思う。うん...
欠航のお知らせ
な...なんだって_____‼︎
は????え????
最悪の事態が起こってしまった。帰国便であったハルビン発成田行きのフライトが欠航してしまっていた。思考が停止した。そんなことあるか??フォロワーの飛行機が遅れて、怖いなー、自分のも見とくかー、まあ流石に欠航なんてしてたらお笑いだけどー。と思った矢先にこれ。フラグ回収早すぎない?てか、明日のフライトなのに今そのお知らせ遅いだろ!!ちっとも笑えない状況。欠航するならもっと前から言ってくれ。日本出国の時じゃなくてまだマシかもしれないけど。どちらにしろ春秋航空許せん。まあLCCだからそういうお茶目なところがあるんですよ~では済まされない。思い返せば今日の夕方ごろ+81から不在着信が何回かあった気がする。trip.сomからの電話だったのだろうか。国外からの電話に出ると、お高い額を請求されるイメージがあるので、明日帰国してからかければいいやと思い、無視をキメていたが。実際、欠航のお知らせメールは16時ごろ届いていた。もう少し早く気付いていれば考える余地があったのだが...
あれ、てか
ビザ切れるんだけど!?
今回私はロシアに行くために、中国を経由して行き帰りをすることにした。そのため観光ビザではなく、通過ビザという有効期間が7日のみのものであった。10/23に日本から北京に入国、10/26にロシアへ出国で4日間、そして11/4に綏芬河から入国、11/6にハルビンで出国で3日間、合わせて7日間でちょうどぴったし使い倒す予定なのであったが、突然の飛行機の欠航のお知らせ。trip.сomで予約していたため、代替便の振替を試みるも、7日なら同じ便が存在して差額無料で帰れそうだったが、明日(6日)に帰れる便は5万円以上してゲンナリ。クレカで支払えるとしても、翌月請求で卒倒すること間違いなし。流石にそんな払う気は起きない。そして大学を2週間サボっているため、なんとしても7日の授業には出席したかった。仮に日が伸びることとなった場合、オーバーステイ、不法滞在になりかねないので、大使館や公安に聞きに行く他ない。それは正直面倒なのと、追加でカネが発生したら嫌なので避けたかった。中国元の現ナマ殆ど持ってないし。
(後々、通過ビザダブルは7日間を2回だった?翌日から数えて7日間だから11/7まで滞在できる?などの話も耳にしたが、通過ビザの情報があまりなく、調べても確証が得られなかった)
ちなみに余談だが、行きのフライトも元々10/24に飛ぶつもりであったが、2社(吉祥航空、海南航空)に欠航されている。運が無さすぎか?結局1日早い10/23に中国南方航空でKIX→PKXと飛んで旅行を開始した。コイツらが欠航していなければビザの日にちギリギリで慌てる事もなかったろうに。
代替プラン画策
とりあえず焦って中国から日本のフライトをskyscannerで探してみると、大連→大阪というものがあった。お値段なんと12410円。昼過ぎの出発、会社は春秋航空。飛行機は直前だとめちゃくちゃ高額な印象だが、値段が変わらないことに驚いた。しかしながら、ハルビンから大連は1000kmほど離れている。他にも北京、上海あたりからも帰れる便はあるようだが、そこに行くまでに国内線の飛行機に乗るのもバカバカしい。本来かかるはずのない出費を極力出したくない。ひとまず大連→大阪はワンチャンあるな?と思い、明日の昼までに大連に間に合うか否か、人民鉄路の時刻を検索。
するとT262という列車の、ハルビン2152→大連0752というものが良い時間にある!!現在時刻は21時に差し掛かるところ。あと1時間なら全然間に合う!決定!今日ハルビンで予約してた宿、さようなら〜!!人民鉄路の夜行列車に乗れるし、大連も少し街歩きできるし一石二鳥!!
てなわけで、ここからは早かった。
①大連→大阪の航空券を購入(12410円)
②ハルビン→成田の航空券をキャンセル(無料)
③ハルビン→大連の夜行列車の二等寝台を予約(215元≒4300円)
ハルビンで予約してた宿は直前だった故キャンセル不可、そのまま捨て。
ピンチはチャンスって感じで、慌てて代替旅程組んでる時ってアドレナリンがすごい出る気がする。キモ=オタクなので、予定決まってから数分間ずっとニチャニチャしてたしガハハとか1人で叫んでた(心の声のつもりが漏れていた)。私のプラン天才的~~!!
元々11/4に綏芬河から牡丹江まで移動して、深夜に牡丹江からハルビンまで夜行列車乗る気だったのだが、中露国境のロシアのイミグレを通過するのに時間かかりすぎて、結局乗れずじまいだった。このようなトラブルでまさか人民鉄路の夜行に乗れることになろうとは。そしてハルビンから大連はかつての満州鉄道。大連は時間の都合上、殆ど回れなさそうなのが残念ではあるが、本来来る予定ではなかった土地なのでお得ではある。
日本じゃ夜行列車なんてサンライズしかないし、高いからなかなか乗る機会もない。今の日本では存在しない3段寝台は、やっぱり心踊るモノ。
飯を食べ終え、ハルビン駅まで地下鉄で移動、余裕を持って30分前には到着しておいた。15分前より改札開始。中国で高鉄(早いやつ)に乗るたびに、違うホームに止まっている客レ乗りたいな~と思っていたが、こんな形で叶ってしまうとは。しかも夜行。客車やらサボやら色々コソコソと写真を撮った。
ホームの先端まで行き、先頭の写真もひっそりと撮った。先頭は客が来る場所ではないのだが、一応写真に関しては何も言われなかった。慌てて寝台の客車に戻る。チケットにはCoach:A2と書かれていたが、どこかわからず。5分前になるとドアを閉めるのか、とりあえず早く入れと促され、車掌に場所を確認したらどうやら「加2」という号車がA2であった。やはり外国人が乗るのは稀なのか、パスポートを見せたら驚かれた。
客車のドア付近にはなんと灰皿があった。真新しい吸い殻もあったので、喫煙可能な様子。日本では新幹線の喫煙ルームが廃止され、列車内喫煙は禁止となったが、中国の客レではタバコが吸える。ヤニカスは中国に急げ‼︎(喫煙不可の客レもあるようだが)
3段寝台の最上段が私の寝床であった。真ん中よりはマシ。通路側に壁にくっついて畳める椅子と小さなテーブルがあったので、しばらくそこを使用して軽く飲酒などをしていた。お咎めなかったから、ロシアみたいに列車内で酒を飲んではいけない的なルールは無さそう?
発車してまずはカーテンが閉められ、そこから10分ほどで消灯となった。
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6時18分(たまたま目覚めていた)に点灯。そして7時過ぎ、車掌が何かを叫んで寝ている客を起こそうとする。もうすぐ着くぞー的な?叫んでいるのを真似て自分で音声翻訳してみたけど「お茶を作る」としか出てこなくてサッパリわからん。中国語の発音は難しい。
地図をみるとおや...?遅延している。大連0752の予定だが、駅に着いたと思えば金州という駅。一応この駅の近くに大連メトロの駅あるので、マジで時間がない場合はここで緊急下車していたが、大連駅の近くの中山広場というのは行ってみたい。いつ発車するかもわからないが、待つことに。8時過ぎに別の客レに先を抜かされ、その後しばらくして発車した。
0822頃、大連北駅に差し掛かる。車両はとてもゆっくり。まさかここでも停車?遅れるし停まらんでいいぞーーと思ったら無事通過。よく見たら通過線を走ってた。
大連
結果大連駅に着いたのは0840くらい。降りた途端に多くの人がホーム上で喫煙。中国らしい光景。50分ほど遅延した。フライトは1250なのでまあ大丈夫だが。可能な限り、街を散策することとした。
駅の北口から出て、ロシア街へ。ハルビンでも時折見かけたような街の雰囲気で、中国らしくないヨーロッパ風(ロシア風?)な建築物が立ち並ぶ。ロシア土産とかも売ってたが、既に私は一昨日までロシアに居たので興味はそそられなかった。金ないし。
そこから勝利橋(日本統治時代は日本橋って名前だったらしい)を渡り、駅の南側へ。満州時代の史跡を見ようと旧大連中央郵便局の前に行くと、!!
軌道があるし、なんかいる!!中国にもトラムってあったのか。メトロがあるのにトラムもあるとは。しかもこの車両は満鉄時代からの物らしくびっくり。時間はないが、嬉しい誤算。交差点をウロチョロしトラムを数本撮ってから、気になっていた中山広場へ。
中山広場はロシア人が作った道路らしい。広場より10本の道が放射状に延びている。帝政ロシア時に作られた広場なようで、当時はニコライェフスカヤ広場と呼ばれていたそう。日本統治時代には広場の周辺は続々とルネッサンス様式やゴシック様式などのシンボル的な建築物が建てられ、現在は大連中山広場近代建築群とされ、中国の重要文化財的なやつに指定されている。マジでここは凄かった。圧巻。中国とはとても思えない風景。大連スゲーよ。周りには木が生い茂っていた為、各々の建物を綺麗に写真に写すことは難しかったが、中国らしくない街並みにとても惹かれた。
それぞれの建物を、広場にあった看板の順番通りに簡単に述べる。(3は補完する。8も史跡ではない)
1
中国商工銀行(旧:朝鮮銀行大連支店)
2
遼沈銀行(旧:大連民政署)
3
大連金融大厦
近代建築ではない。
4
大連賓館(旧:大連ヤマトホテル)
改装中。
5
中国商工銀行(旧:大連市役所)
6
交通銀行(旧:東洋拓殖株式会社大連支店)
7
中信銀行(旧:大清銀行大連支店)
8
人民文化倶楽部(劇場)
元から劇場か?
9
10
大連郵電局(旧:関東逓信局)
これらが円形にならんでいる空間、凄すぎではないか??大連は全然回れなかったが、このようなすごい広場に来れただけで感動した。ちなみに5と6の間の道を進むと、大連満鉄旧址陳列館(旧:満鉄本社ビル)がある。こちらは是非とも中を見学したかったのだが、Baidu mapには営業時間内と書かれているのに、扉は固く閉ざされていた。かなしい。
この辺りで見るものも無くなったので、星海広場にでも行こうと思い地下鉄へ。せっかくなので交通カードを買おうとしたが、現金のみでデポジット30元。天津では18元だったのに割高だな。辛うじて40元ほど持っていたのでなんとかなったが、いざ券売機でチャージしようとしたら、なぜかAlipayに登録されている日本のクレカ全てでチャージが出来ず。残りの10元紙幣も券売機に弾かれまくり、少し手間取った。
時間も迫り、最終的に券売機ローラー(全ての券売機に紙幣が入るかを試した)をして空港までの切符をなんとか現金で購入。結局交通カードを記念で購入した人になってしまった。にしても4元で空港まで行けるのはありがたい。ちなみに元々行くつもりであったハルビンの空港へは、バスしか選択肢がなく、20元と書かれていたので大連の空港の方が利便性は良い。
中山広場から一本で行ける空港駅(機場站)、列車を待っていたら意外にも日本語のアナウンスが流れてきた。北京、天津、ハルビンのメトロでは聞かなかった(多分)ので新鮮であった。車内では日本語は流れなかった故、ホームだけっぽいが。
無事に1時間15分前ほどに空港着。大連周水子国際空港、IATAコードはDLC。ダウンロードコンテンツみたいな名前だなと思い、わざわざ雨なのに空港の写真撮りたいからと駐車場の出口から地下鉄を出て、写真を収めチェックインカウンターへ。春秋航空とスプリングジャパンは本社が中国か東京かで似て非なる会社らしい。知らなかった。チェックインカウンターは誰も居なかった。既に皆制限エリアで待っているようで、空港に1時間前くらいにギリギリに来る客は少ないのだろうか。LCCだが、荷物の重さ確認はされなかった。もしされていたら引っ掛かっていた気がするのでラッキー。私の荷物はリュックと手提げカバン。スーツケースは機動性が落ちるので論外。
搭乗券が無事に発券された。この便は欠航することなく、ちゃんと日本へ向かってくれるようだ。ふぅ~~
中国を出国。口岸の名前は大連周水子。通過ビザで1度目の入国で4日、2度目の入国で3日、合わせて7日間、ちょうど使い倒したと思っている。(解釈が間違っている可能性アリ)
手荷物検査でいつも安価で買ったモバイルバッテリーをチェックされる。最終的には没収はされずに済むのは分かっているのだが、毎度毎度時間を取られるのが面倒。ちなみにANKERのモバブはチェックされたことがない。
意外にも春秋航空は初めて乗る。スプリングジャパンにも乗ったことがない。LCCなので飲み物などは有料。せいぜい2時間程度のフライトなので、爆睡してたら着いた。定刻に飛んだはずなのに15分ほど着陸遅れたが。
結局成田ではなく、行きと同じ関空。東の人間なので帰路が少し遠いのだけダルい。とはいえ無事大使館や公安のお世話になることなく中国を出国、そして日本へ帰国することができた。
春秋航空に前日に欠航を言い渡され、見放されたものの、春秋航空が大連→大阪という便を運行してくれていたおかげで、救われた。欠航はしたが、図らずも人民鉄路の夜行列車にも乗れたし、大連を少し観光もできた。春秋航空を憎むに憎めない結果となった。楽しかったのでヨシ!安いしまた乗ることがあるかもね(でも欠航はしないでね)
おわり