どもども。えーてるです。
ブログ久しぶりすぎてごめんなさい、頑張って更新します。
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最初のブログ:はてなブログを開設してみました - ether2klyのブログ
ヨーロッパ海外ネタを放出する前に、前回の中国と香港の分をちょこっと消化することにする。
今回は、深圳→香港について。
香港→深圳は、特区旅遊ビザとやらで、事前にビザを所持していなくても、国境手前で当日にビザを発給できる。朝から並ばないとかなり時間を要するが、深圳市内に5日だけ滞在できる資格が与えられる。
詳しくはこちらのブログにまとめてある。
高速鉄道
行きはMTRに乗り、羅湖(Lo Wu)からビザを発給して抜けたが、帰りはビザの問題を気にせずに香港側に戻れるため、あらゆる口岸(イミグレ)から戻れる。せっかくなので中国本土から直通している列車に乗って帰ることにした。
机上の調査で分かったことだが、この鉄道は広深港高速鉄道と言い、各地名(広州、深圳、香港)から一文字ずつ取った名前をしている。広州市の広州南駅から香港西九龍駅までの路線で、広州-深圳の区間は2011年末に開業。それから数年経ち、深圳-香港の区間は2018年に延伸開業するものの、コロナ禍もあり、2020年の1月から2023年の1月まで、直通運転を休止していたようだ。案外最近できた路線ということになる。
路線自体は
と繋がっており、総じて京港旅客専用線という名前がついている。全ての列車がこれらを直通して走っているわけではないが、北京から香港に行く直通列車も1日1往復のみ存在。その距離なんと約2200kmで、9時間ほどで駆け抜ける。東京から台湾の距離に相当する直通列車。高速鉄道エグいて。
中国の鉄道、ハンパねぇっすわ...
ちなみに、香港に限り乗り越し清算という概念がなく、香港まで乗車券を持たずに到着した場合、どんな理由でも問答無用、不足賃の5割増しの額に加え、最低でも1500香港ドル(≒28000円)以上の罰金が課せられるらしい。絶対乗り過ごせないね...
切符の購入
駅で券売機を軽く操作して調べたら、福田(Futian)駅から香港西九龍駅まで、最短14分。いわば新幹線みたいなものだ。そして本数も多い。しかし、外国人は券売機で買うことはできない。そして特区旅遊ビザで入国する場合、香港西九龍にはビザカウンターはないので、香港側からこの路線には乗ることはできない。故にまともなビザを持ち合わせてない人間にとっては、帰り専用列車だ。
まずは高鉄の福田駅の窓口で切符を購入。意外と福田という駅名、日本にないのね。大都会深圳の西寄りにあり、地下駅。
大量にある券売機をスルーし、窓口へ。先ほどの券売機の写真に丸をし、この列車に乗りたいアピール。スマートフォンを水戸黄門の印籠の如く見せつける。ところがキャッシュレス大国の中国のくせに、まさかの現金を要求されてしまった。キャッシュレス大国だと思ってたから、現金持ち合わせてないけど??
どうやら銀聯カード、UnionPayしか使えないようで、私はVISAとmasterしかクレカを持ち合わせていなかったため、購入できず。幸い駅の深圳地下鉄の入り口近くに、両替屋があったため、そこで日本円から多少の中国元を錬成。もう一度窓口に戻り、購入完了。切符はレシートのようにペラ紙。下部にQRコードがあり、これで改札が通れるようになるのだろう。
一駅で68元。1360円くらい。日本の新幹線一駅分くらいのお値段。番号系は伏せるが、私の名前やらパスポート番号が書かれており、横には外国人护照(外国人旅券)と書かれている。中国国籍かそうでないかで料金が異なったりするのだろうか?そういうシステムの国たまにあるけど。
券売機は中国人にしか使えない仕様だし、窓口じゃ現金要るし意外と面倒だった。
乗車当日
翌日、午前中ちょろっと深圳市内を観光したのち、不安だったため福田駅へ50分ほど前に着き待機。まずは中国入出国お馴染みの健康チェック。からの手荷物検査を抜け、改札内的な空間へ。ホームへはさらに別の改札があり、その手前には売店の全家(Family Mart)があった。
20分ほど前になると、切符やら旅券やらを確認され、漸くホームへ。
全面にホームドアがあるため、あんまりうまく車両は撮れない。いかにも速そうな近代的車両だ。
(実際に旅行している感覚を味わいたい方は、1枚目の画像のプラットフォームを意味する「站台」これを一瞬だけ覚えといてもらおう。)
この列車はどうやら福田始発の香港西九龍行きのようで、10分ほど前から列車は到着しており、待機中であった。
車両は香港鉄路動感号CRH380A型電車という名前らしい。中国本土で使用されているCRH380A型を基礎としており、塗装の差異や、耐火設備等が強化されている様子。
内装(2等)はこんな感じ。デフォルトの座席の角度がとてもじゃないけど座りにくい。リクライニング前提みたいな角度。座席後部から机を出せるスタイルは世界共通ネ。
時間になり、静かに発車。全然揺れない。全て地下区間で、車窓なんて概念がないので、どのあたりを走っているかなどもさっぱりわからない。一つ面白かったのは、速度が電光掲示板に常に表示されており、現在が何キロで走っているかが分かった点。しかし香港西九龍まで僅か15分、最高速度まで加速できるわけもなく、せいぜい150km/h止まりであった。この車両、理論上は380km/hまで出せるらしいが、実際の最高運転速度は350km/h。十分速いけどね
香港西九龍駅
気付けば香港西九龍駅に着いていた。中国本土は簡体字に対し、香港は繁体字を用いるため、少し文字表記が異なり面白い。
お気付きになられただろうか?
プラットホームの訳、中国本土だと「站台」だが、香港だと「月台」という案内。ちなみに台湾でも月台だった。
気付かなかった方は、少し前の画像を見返してもらうと良いだろう。
にしても、あっという間に到着してしまった。そして全区間トンネルなので、香港に着いた感がマジでなかった。
イミグレ(中国側)
てっきり私は福田駅に出国カウンターでもあるかと思ったが、なかった。結果、香港西九龍駅で香港と中国の出入境審査が同時に行われるようで、香港西九龍に中国辺検があった。中国国内の各駅にイミグレを設置するより、香港だけ入出国手続きが必要なのだから、香港側にイミグレを置いておくのが効率が良いか。そりゃそうか。つまり、香港西九龍の駅構内の一部は中国本土の法律が適応されることとなる。中国入出国あるあるの健康チェックを提出し、続いて中国辺検のイミグレに並ぶ。列は中国公民or外国人で分けられている。出国スタンプには、簡体字で香港西九龍と書かれていた。(ちゃんと順番通り押してくれて嬉しい)
イミグレ(香港側)
続いて香港側のイミグレ。香港民とそうでないかで分けられている。
並ぶ前に、入国カード的なものを書き、列に並ぶ。香港は入国時、レシートのような入国カードを渡されるだけで、スタンプ的概念がないのが残念である。台湾はあるのに。
なんやかんや両イミグレの列は待つわけで、1時間くらいして漸くシャバに出れた。外の景色を見れていなかったので、香港か内心疑っていたが、ここは紛う事なき香港だった。
香港西九龍駅の外に出て駅舎撮影を試みたが、デカすぎて全体の雰囲気がよくわからなかった。先鋭的すぎるデザイン。MTRの九龍駅と柯士甸駅に乗り換え可能。
おわりに
もし事前に中国のビザを持っている人間が、香港西九龍駅から中国本土に入るには、イミグレが改札前にあるため、1時間前には駅に着いていることをおすすめする。
私は同じ都市でウロチョロするより、いろんな都市に行きたい派なので、深圳で一泊、香港で一泊としたが、中国本土に入るにはビザ等が多少厄介。無難に香港内で観光とかする人はそれでもいいかもしれないが、深圳に行くには深圳宝安国際空港(SCX)を使うよりも、陸路で特区旅遊ビザを取った方が安いと思われる(多分)ので、深圳に行きたい人は香港から往復するとよい。日本人は香港にノービザで入れるし。
おわり
頑張って更新ペースあげるよ